サイトブロッキングによって海賊版サイトに接続できなくなる可能性が出てきた。
これは政府からプロバイダーに要請して、特定のサイトに接続できなくするという措置。児童ポルノ関連サイト等で既に実施されていて、児童ポルノの場合は「児童ポルノ掲載アドレスリスト」に登録されたアドレスをブロックする形になっている。
今回政府が検討しているのは著作権侵害をしているサイト。まあ想像の通り、漫画村とかね。こういった悪質サイトをリスト化して、国内のプロバイダーからはアクセス不可にしようという話。とうとう政府まで動かしちゃったよあのクマは。
「政府による規制」って響きは物々しいけれど、要するに危険ドラッグの指定みたいなもので、いくら国民が「楽しむ権利がある!」とか「◯◯国では合法!」って主張したところで、政府が「ダメ。ゼッタイ。」と言ったら利用できなくなる。他の国がどうとかは関係ない。
ただ、ブロッキングを回避する手段というのもあって、おそらく簡単なツールを提供する人間も現れる。それに対してまた対策を打って……というイタチごっこが始まる予感。
つまり、根本的な解決とはならない。
じゃあ全く効果が無いかというと、そんなことも無いと思われる。
ユーザーは、「悪い事をしている」という自覚を以前より持つようになって、一度自分の道徳観を天秤にかけて考えることになる。その結果、海賊版サイトの利用を踏みとどまるかもしれない。
まあそれで実際に漫画を正規購入するかどうかは別の問題だけど。
「無料じゃないならいいや」って、動画とかゲームを選ぶかもしれない。出版社がケチ呼ばわりされるかもしれない。
このブログで以前漫画村に関する記事を書いてから、「漫画村 〇〇(作品名)」という検索からのアクセスが急激に増えている。そういう思考回路を目の当たりにすると、もう無理かもしれないなと考えてしまう。
各所の偉い人たちが色々な解決策を考えているだろうけど、果たして上手くいくかどうか。
あのクマの顔が浮かぶ。
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