うーたま族改め「GEMS COMPANY」はロールプレイを粉砕して一般受けを狙うか

ニコ生の特番で”うーたま族”の正体が明らかになった。

運営はスクエア・エニックス、プロデューサーはドラクエⅩなどを手がけた齊藤陽介氏。

 

うーたま族というとVtuberの中でも特に異質な存在で、考察の対象になることも多かった。俺もそれに加わっていたひとりで、こんな記事を書いたりしていた。(全体的に大外れ)

 

異変があったのは今日の朝方。うーたま族の11人全員が「夜に発表がある」とのツイートを投稿した。

そして先刻、「【スクエニ新PJ】齊藤Pのゲームではないナニカをお披露目する放送。」と題された放送内で、うーたま族の運営がスクエア・エニックスであるということ、そして今後は「GEMS COMPANY」というグループでアイドル活動を行っていくことが発表された。

 

”スクエニ説”というのは以前から言われていたことなので、特別な驚きというのは無かった。しかし、その発表方法には正直言ってめちゃくちゃがっかりした。そして、それと同時に、これまで以上に期待感が高まった。

その辺りの心情について、以下に詳しく書いていこうと思う。

 

うーたま族は、Vtuber(と認識されているキャラクター)の中でもとりわけ硬いRP(ロールプレイ ≒ なりきり)をしていて、「自分たちは一般人である」という設定で配信活動を行っていた。運営だとか、中の人だとか、機材だとか、そういった話は完全に禁句。他のVtuberとの絡みも当然無かった。このガッチガチのRPと、異様に高品質なモデルが、うーたま族の個性だった。

 

よって、今日の発表というのも「事務所に所属することになりました」くらいの軽いものだろうと考えていた。そのついでに運営も明らかになるかな、くらいの感じで、特に身構えるようなことは無かった。

そんな中で始まったニコ生の特番。うーたま族の正体は、プロデューサーの齊藤陽介氏の口から明かされた。あえて強調するけれど、メガネ掛けたおっさんの口からだ。

 

ひどく動揺した。これまでに築いてきた世界観を完全に破壊したからだ。

 

トークの内容は、齊藤氏がアイドルグループを作ろうと思い立ったきっかけから始まり、声優オーディションや、それに応募した中の人の裏話など。もう「メタい」なんてレベルじゃなく、これまでのRPを完全に捨て去ってしまった。

 

三人のおっさんの横に並ぶ珠根うたと水科葵

画像はニコニコ生放送より

 

最初は怒りすら覚えた。なぜ運営のおっさんが出てくるんだと。しかし、少し時間が経ち落ち着いて考えると、この方向性はむしろ一般的であり、キャラクターのあり方としても健全であるような気がしてきた。

 

キャラクターには”中の人”がいる。それは当たり前のことで、それを(基本的に)隠そうとするVtuberこそが、世間から見たら異質な存在だ。

芸能人でいうと、「こりん星出身」と言い張っていたゆうこりんがそれに当たる。そして、そのこりん星は最終的に爆破されることになった。今回の発表は、その”こりん星爆破”と被るところがある。

 

これは、いまのVtuber業界に喧嘩を売っているようにも見える。しかし、うーたま族は最初からVtuberを名乗っていないし、バーチャルキャラクターのスタンスというのは、グループや個人によって大きく異なる。次世代YouTuber YUAのように、途中から路線変更することだってある。

うーたま族、改めGEMS COMPANYは、”Vtuberファン”にとっては刺さらない存在かもしれないけれど、そのコンテンツがきっかけとなって、バーチャルキャラクター全体の市場が広がるということも考えられる。それに伴って、現状オーソドックスなタイプのVtuberファンも増えるかもしれない。

 

何年後かわからないけれど、最終的には、そんな垣根は無くなるだろう。Vtuberも、フィクションのキャラクターも、普通の人間さえも同じ世界を共有できれば、それが一番望ましい。

珠根うたとキズナアイが同じステージで歌うのを、俺は見たい。

書いた人:@nulltypo
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