「バーチャルさんはみている」をみている人間が考えるべきこと

TVアニメ「バーチャルさんはみている」の第1話をニコ生で視聴した。

このアニメについての情報が解禁されたのは先月の18日。そこから1ヶ月弱というあまりにも短い準備期間での放送開始。これだけで、期待より不安が上回るのに十分な条件だった。

本放送の開始前にはメインキャスト6人 + ニコ生配信者の百花繚乱をMCに置いての特別番組があり、放送開始30分前にはTwitterトレンドで世界1位を達成するほどの注目を集めていた。

 

そして始まった本放送……の話は一旦置いておいて、まずはニコ生配信終了時のアンケート結果を見てもらいたい。

 

アンケート結果の画面。ややバラつきがあるが、「とても良かった」が最も多い63.7%となっている

 

1の「とても良かった」が63.7%と、アニメの初回放送としてはあまり高いとは言えないが、一応過半数を上回る結果となった。全体的に見るとややバラつきがあり、「最高ではないが最低でもない」といったところだろうか。

 

この結果を踏まえた上で、俺個人の感想を書いていこうと思う。

端的に言って、全く面白くなかった。笑えるところが1ヶ所も無かった。

上のアンケートによると、これは少数派の意見ということになる。よって、なかなか共感を得られない文章がこの先長々と続くことになると思う。予めご了承願いたい。

 

 

まず、そもそもの話になってしまうが、「Vtuberをアニメ化します」ってのが意味不明だよ。

確かにキャラクターデザイン的な面から見ると日本のアニメに通じているところがあるけれど、Vtuberってひとつの概念でしょ?それって「日本の漫画をアニメ化します」って言ってるようなもので、なんで1本の作品にしようなんて話になるんだ。

その結果出来上がったのが、「ショートアニメを無数につなぎ合わせたオムニバス作品」だったわけだけれど、やっていることはインターネットと一緒なのに地上波という制限があるせいで魅力が削られた中途半端な作品群になってしまっていたと思う。ゲーム部とかケリンとか、あのセットだけ与えて自由に作らせたほうがまだ面白い動画を作れたのではないか。

 

この”地上波”というのが個人的には非常に厄介で、ニコ生の視聴中もずっと「これが地上波で流れているのか」という絶望感と同居しなければならず、いっそのことネット配信限定の作品にしてほしかった。まぁそうなってしまっては”週に1度の大規模コラボ”と同義になってしまうから、やはりテレビで流れて円盤を売ってという形式をやりたかったのだろう。大御所のVtuberが大集合してテレビで流れるという現象には、やはりロマンがある。キズナアイと輝夜月出てなかったけど。

 

一切の事前情報も持たずにこのアニメを見た人は何を思っただろう、ということを考えてみる。

きっと、ポプテピピック以上に支離滅裂だっただろうと思う。ポプテピピックは滅茶苦茶なのを自分たちでわかって作っているし、それを制御できていた。一方、バーチャルさんに関しては本当に面白いと思ってやっているのが辛かった。あまりにも細かいファンサービスが視聴者の苦痛になるという皮肉。絵描魔くるちゃんとかいきなり出してきて、それで喜ぶのって人類の何%??俺は素直には喜べなかったです。(名前出してごめんなさい)

 

きっと、完全に頭を空っぽにして、ただの”Vのオタク”として見れば楽しい30分間だったんだと思う。業界のこととか、一般人のこととか考えずに、「草」と「てぇてぇ」以外の語彙を消失させて視聴するのが正解だったのだろう。その辺りの楽しみ方を俺は間違えていたのかもしれない。

あ、そうだ、OPとEDの曲だけは普通に良かったです。

 

さて、ここまで割と素直にボロクソ書いてしまったけれど、一応俺もVtuberとして動画を出したりしているので、完全な身内批判だし、これを見て不快な気分になったフォロワーさんや関係者の人がいたら申し訳ないと思う。

ただ、最初に書いたようにこれは視聴者の中では少数意見だということを改めて強調したいのと、万人にウケる作品なんていうのは決して作れないので、「そういう見方もあるんだな」程度に思ってもらえれば嬉しい。

 

最後に、「Vtuberのアニメ化」という大きなテーマに挑んでいる制作陣の方々は、こういう捻くれたフィードバックなんて気にせずに、最後まで自分たちのやりたいようにやって結果を残してほしい。

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