Vtuberオタクが主人公の短編小説を書いた。
推しのVtuberが、ある日突然姿を消した。
俺たち、ただのオタクには、一体何ができるだろう。そんなどん底から始まる物語を書きました。
ラノベ感覚でスーッと読める短編です。
noteで全文無料公開。感想は #鈴波アミを待っています に頂けると嬉しいです。https://t.co/rS46K79MUi
— 塗田一帆🛸Vtuberの小説書いたよ (@nulltypo) February 24, 2020
俺のDiscord鯖に参加してもらえれば「あとがき」が読めるので、ご検討ください。
前作の「トビウオ錠」から10日で書いたんだけれど、こんなに大変な作業になるとは思っていなかった。
まず、文字数。本文が1.7万文字で、あとがきが2万文字。
どうしてこんな狂った事になっているのかというと、本文で登場したネタを全て解説しているからなんだけれど、これはある種の自己防衛みたいなもので、V界隈の人から変なイチャモンをつけられるのが怖かったから、「俺はこのくらい詳しくてわかった上で書いてますよ」っていうアピールだったんだと思う。我ながらインターネット守備力が高いムーブ。ちょっと怯えすぎかもしれないけれど。
ただ、これはきっと楽しんでもらえるだろうなっていう予感は確かにあって、その分、ツイートの紹介文とかサムネイル画像とかはきっちり準備した。その予感というのはある程度当たっていて、今回だけ特別に用意した感想ハッシュタグ #鈴波アミを待っています にはマジで面白かったらしい感想が沢山並んでいて、これは頑張ったかいがあったなと。
サムネイル画像と言えば、今作では映画のアバンタイトルみたいな表現をやっていて、本文の途中でタイトルを出すっていうやつなんだけれど、なかなか斬新なやつができたなと思っている。
書き始める直前に映画のシナリオ術の本を読んでいたからか、全体的に映画っぽいストーリーになっていて、そのテンプレが俺の性癖とがっちり噛み合ってくれたみたい。「泣いた」みたいな感想もちらほらあって、こういう技術って本当に効くんだっていう。やっぱ本気で殴り殺そうと思ったら正しいフォームでパンチ打たないとダメだよねみたいな、そういう発見があった。
ただ、テンプレ通りにやってればそれでいいってわけではなくて、今作に関してはとにかく生っぽいインターネット的な表現を取り入れて、小説というよりもTwitterとかブログを読んでいるような気分になるような書き方をした。それって文学的な観点から見たらカスなんだけれど、あくまでもWEB小説だから、クオリティーよりも生々しい熱量をぶつけたほうが需要あるだろうなと思って、余計な表現はとにかく省いて、本当に伝えたいことだけを抽出するような書き方をした。結果として、結構濃密なギミックを入れつつ中学生でも読めるような作品に仕上がったので、物凄く満足している。
本当は4作目で満足とかしちゃいけないのかもしれないけれど、今回はテーマがあれだから、本当の100%の力で書いたので、消化不良にならなくてよかった。作品を書いてたのは10日間だけれど、それは26年と10日間みたいな感じだったので。
名刺代わりってほどは伸びなかったし、多分今後も伸びないんだけれど、それでもこういう作品が書けるんだっていう自信に繋がったのでよかった。「この小説俺が書いたんだぜ」って言えるのが嬉しい。そのくらい、自分でも気に入っている。
ちなみに、この感想がいまのところ一番嬉しかった。自分のいない所で、かつ肉声での褒めってのがめっちゃ響いた。最後の所はちょっと言い過ぎだろって思ったけど、そういう表現しちゃうくらい楽しんでもらえたんだなって。ありがとうなマイビジネスソウルフレンドよ。
■追記
こちらの小説、なんと集英社の新人賞を獲りました。
権利の関係でnoteでの公開は停止しています。
詳細はこちら。
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