【お知らせ】短編小説「鈴波アミを待っています」がジャンプ小説新人賞2020にて金賞を受賞&漫画化決定しました

いまひとつ実感がわかないんだけれど、受賞したらしいです。小説の新人賞。

公式サイトの発表はこちら

 

この作品(以下、鈴波アミ)を最初にnoteで公開したのが約1年前、2020年2月24日のことで、賞に原稿を送ったのは同年10月31日。

そして受賞の連絡があったのがつい3週間ほど前。

 

最初電話が掛かってきたとき、お昼寝してて、不在着信が2本入ってたのよ。

これはまあよくあることで、24時間365日サイレントモードだから、当然気が付かなかった。

で、なんかメールも来てて、「集英社の者ですけどお話させてください」みたいな。めっちゃ慌てて折り返した。

それで担当の人と話して、受賞のお知らせですと。

 

最初、「金賞」って言われた時に、何言ってるのかよくわからなくて、「それって何ですか?」って聞き返してしまった。

いや、文学賞でよく聞くのって大賞、奨励賞、佳作とかだと思うんだけれど、金賞って何だろうって。

そしたら、「一番いいやつですよ。賞金50万円と漫画化です」って言われて、軽くパニックになった。

 

そんなのちゃんと要項を読んでおけって話なんだけれど、本当にこれっぽっちも受賞する可能性を考えていなかったから、マジで忘れてた。というか知らなかった……なんかごめんなさい。

 

どうしてそんなに雑な扱いだったのかと言うと、俺の中で短編小説の鈴波アミというのは完全に過去のものでして。

というのも、それを長編小説としてリメイクしたものがいま手元にあって、もうそっちの方が俺にとっては「鈴波アミ」だから、短編版についてはプロトタイプっていう感覚なの。賞に送ったのも、たまたまテーマと文字数丁度いいのが手元にあったからっていう理由で……なんかごめんなさい。

 

 

実はこの長編版、1月末にカクヨムっていうサイトで公開するつもりで動いていて、その期間に投稿すると「カクヨムWeb小説コンテスト」っていうのに応募できるから、それを狙おうかと考えていた。

そのコンテストには読者投票みたいなのがあって、とりあえずPV数を伸ばさないと話にならないから、告知ツイートに添付する表紙イラストを自分で描いてみたり、結構真面目に準備してたのよ。

 

これがそのイラスト。結構可愛く描けたと思っている。

 

でも、この計画は頓挫する。

どうしてかと言うと、規定の文字数に達していなかった。

 

 

これ、実はとんでもない綱渡りで、もしもあのときカクヨムのコンテストに応募できてしまっていたら、それって同じタイトルを2つの賞に同時に応募していることになるわけで、いわゆる二重投稿――普通にアウトな行為だったと思う。

いや、短編と長編では完全に別物だし、ジャンプの方は一次選考で落ちているだろうと思っていたから、そのつもりは無かったんだけれど、よくよく考えたらダメだよなって。

 

……あの、本当に誤解しないでほしいんだけれど、これってポンコツキャラを演じてるとかそういうわけじゃなくて、マジでギリギリの精神状態で活動してたから、滅茶苦茶に空回ってたのよ。

 

もういい歳だし、そろそろ後がないぞと。遊んでいられるのも精々あと数年で、それが終わったら創作活動とかもう終わりだぞって。かなり病んでて、フォロワーにDMで人生相談したり、そのくらいの瀬戸際だった。

 

でも、そこで事態が好転した。

本当にありがとうございます。これからも創作を続けられます。

 

ところで、どうして鈴波アミは評価されたんだろう。それが全くわからない。

いや、いい話だとは思うし俺は大好きなんだけれど、いまから読み返すと文章も拙いし、あのストーリーって完全な内輪ネタだったわけで。

 

もしかして審査員の中にVtuberのオタクがいた?

 

そのあたり、今度担当編集さん(電話で話した人)との打ち合わせがあるので、詳しく聞いてみようと思っている。

漫画版についても気になるし(あれ絵にするの難しくない?)、長編版はどうなるのかとか(ボツは勘弁してほしい)、話したいことが沢山。

なにか進展があったらTwitterとかFANBOXでお知らせするのでよろしく。

 

それと!

 

今まで応援ありがとうございました。

今後とも何卒よろしくお願いします。

 

※noteの短編版は削除しましたごめんなさい。Kindleの短編集には残ってます。

 

■追記

長編小説版が刊行&読み切り漫画版が公開されました。

【お知らせ】「鈴波アミを待っています」の長編小説版が発売&読み切り漫画版が公開されました

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

𝕏アカウント

プロフィール

この記事をシェアして応援する↓