ヒカキンがVtuberデビューした。
そしていま俺は猛烈に感動している。
本当はね、ここに至るまでの細かい経緯とか最近の海外大手ストリーマー周りの動向とかガチガチに解説する記事を書こうかなとも思っていたんだけれど、それっぽいのをPANORAさんに先回りされてしまったので、ここは素直に譲ろうと思う。
あんまり内容被っても面白くないし、俺が書く意味がなくなってしまうので。
ということで、あくまでひとりのVtuberオタク的に嬉しかったポイントをひとつずつ挙げていこうと思う。
普段の砕けたノリで、だらっとね。
嬉しいポイント①V界隈へのリスペクト
何が良かったって、距離の詰め方だよね。
最近Twitter見てるとさ、毎日のようにVtuberの誰かがツイートしてんの。
「ヒカキンさんにフォローされた!」って。スクショ付きで。
これ、2019年頃から始まった流れみたいなんだけれど、タイムライン見てると、あんまり目立っていない個人勢とかもガンガンフォローされてて、ちょっとしたブームみたいなものになってるのよ。「今日は〇〇が見つかったか!おめでとう!」みたいな。
そうやって徐々にV界隈でヒカキンの名前が出る機会が増えていって、「これは最終的にどうなるんだ?」ってみんな思っていたんだけれど、そこで満を持しての自身のV化。
こっちからしたら年単位で予習済みなことがわかっているから、当然期待値は高くなってくるし、プレミア公開のタイトルが発表された時点で「VTuberとして活動して行きます」と断言していたから、これは遊びじゃなくてガチなんだなと。
他にも動画の概要欄やサムネイルを見るとガチである証拠がいくつかあったんだけれど、それについては後述。
この台詞、Vのオタクはみんな「知ってた」となったポイントだと思う。
それくらい、慎重に、しかし着実に界隈に接近してくれて、何が歓迎されて何がタブーなのかきっちり把握した状態でV化に臨んでくれたんだと思う。
実は過去にTwitchの大手ストリーマーがV化した時に若干荒れた事例とかもあって、そういった”地固め”みたいなものはかなり重要なんだろうなと思う。同じ轍を踏まないのは偉い。
敵じゃないことがわかっているから当然みんな歓迎するし、Twitterの反応や高評価率を見ても、今回のV化はとりあえず成功だったと思う。本当に良かった。
嬉しいポイント②モデルのこと
とりあえず、ハイスペックすぎる。
Live2D Creative Studioが直々に作っているだけあって、腕を動かすギミックに始まり、シームレスな顔面変形、そして漫符表現。
ここまで多機能なLive2Dモデルって日本の企業勢でもほとんどいなくて、これ以上ってなると海外で活躍しているBrianさんのモデルとか、その辺を引き合いに出さないといけなくなる。(あくまでも機能面での話なので、他の部分のクオリティにはここでは言及しない)
【お仕事告知】 【VTuber】白神遥 新衣装 #Live2D モデルの制作を担当をさせて頂きましたー!
Vtuber commission Shirakami Haruka – Summer version -!チャネル Channel: https://t.co/NjfLHT5uUb
Circle: Project SP https://t.co/hEB2jC09X3
作画 Illust : Bison 倉鼠 @bison1bison pic.twitter.com/8bVSgkptds
— Brian Tsui @ Iron Vertex (@BrianTsuii) July 25, 2020
更に言うと、V界隈との繋がりも大切にしていて、キャラデザを担当したのはあの本田ロアロママだし、お披露目の時点でゲストの葛葉とは”兄弟”であると宣言してしまった。ヒカキンの兄はセイキンと葛葉の二人になったのだ。(※実は長尾景とかもそう。現在未認知?)
ヒカキンがこのハイスペックなモデルを採用したのは、なんとなく中田敦彦の失敗が関係しているのではないかと思う。
彼は自身のモデル(アバターと言っていた)をデザイナー職の者に発注して制作していて、それはキャラクターデザイナーの仕事ではなかったし、後に本人が認めた通り、「見ていて退屈になるもの」だった。
その結果、すぐさまそのアバターの使用を取りやめたんだけれど、それでも最後まで「デザインは悪くなかった」と言っていた。
俺から言わせてもらうとそれは大きな間違いで、1時間の尺を”持たせる”にはそれ相応のキャラ立ちしたモデルが必要であって、中田敦彦のアバターというのはそれに届いていなかったと思う。結果、「リアルの顔面の方が強い」という結論になる。
でも、今回のヒカキンくらいのちゃんとした”キャラクター”になっているモデルであれば、かなり長時間喋っても画面に飽きるということは無いだろう。現に、35分間あったプレミア公開は本当に一瞬で終わってしまった。
その辺り、ヒカキンは中田敦彦の失敗の前例を見て、しっかりと戦略を立てて準備した上で参戦してきているんだなと。その本気度が嬉しかった。
嬉しいポイント③Vの未来を共に見てくれる
お披露目動画の終盤、ヒカキンはゲストに呼んだ葛葉と渋ハルに「今後VTuberはどうなっていく?」という質問を投げかけた。
そのやり取りの中で、俺は「これは既に同じ船に乗っているんだな」と感じた。他人事のインタビューではなくて、先輩への質問タイムという形式だったので。
そして、8月4日には初となるコラボ企画も実施するとのことで、改めて、継続的に活動していくんだなと。
ここで更にひとつ嬉しいポイントがあって、それは普段のチャンネルでコラボしてくれるということ。
「HikakinGames」って言ったらチャンネル登録者数518万人の大手チャンネルで、そこをそのまま使ってくれるのが個人的にはナイス判断だと思う。V化するにあたってチャンネルを分ける人って沢山いるんだけれど、そういう配慮ってもう要らないと思うんだよ。
いいじゃん、顔出すVtuberがいても。
そういう流れが出来上がってしまえば、もっとVtuber界隈が賑わうかもしれないし、まあ当然壊れてしまうものもあるんだけれど、元々カオスの塊から生まれた文化なんだから、もっと何でもありでいいと思うよ。
ちなみに、ヒカキンがV化している時にちらっと実写の顔出すあれ、俺は好き。
おそらくNHKの「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」の千鳥ノブを意識していると思うんだけれど、それくらいの感覚が一般に近いのかもなとも思った。
画像はこちらより引用
嬉しいポイント④おまけ
個人的な伏線を回収できた。
2018年2月から言ってることが現実に…! pic.twitter.com/eSlIYhmEgb
— 塗田一帆 (@nulltypo) August 3, 2021
残念ながら現在は諸事情で記事が非公開になっているんだけれど、信じればいつか夢は叶うんだなって。
ということで改めて。
当サイトはヒカキン氏のVtuber化を歓迎します!
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