パッケージ

物凄く漠然としてるけれど、「パッケージ」という概念が好きだ。

デジタル大辞泉の解説によると、それはこういう意味で使われている。

 包むこと。荷造り。包装。特に商品の包装やそのための容器。
 ひとまとめにすること。一括して処理すること。また、そのもの。

これの2の方のパッケージが好き。もう性癖と言っていいレベル。パッケージフェチ。

 

パッケージはなるべく小さくてシンプルなほうがいい。

それでいて高性能とか多機能を両立できていればなお良い。

 

最近特にそれを意識したのは、npmのコマンドを打ってるとき。

これはJavaScriptというプログラミング言語のモジュール(要するに機能のこと。パッケージとも言う)を組み込むときに使うんだけれど、これさえあればwebpackもBabelもgulpもESLintもVueも、たった1行のコマンドで導入することができる。そんな、死ぬほど便利な道具。

 

いまこの記事を書くのに使ってるMacBookも、ある種のパッケージだ。その中で動いてるmacOSも、Chromeも、このサイトのドメインであるnull.styleも、そこで動いてるWordPressも、全部パッケージ。そんで全部好き。

 

スマホは凄く好き。手の中に収まって死ぬほど多機能だから。電子レンジは普通。冷蔵庫は好きじゃない。

自動車や巨大ロボットは嫌い。自分から乗り込まなくちゃいけないのはダメだ。でもキャンピングカーはちょっと好き。移動できる家だと考えれば。

 

映画「君の名は。」は最高だった。あの107分間、特にラスト2分間には新海誠という天才の経験とスキルがぎっちぎちに詰まっている。そもそもアニメというもの自体、総合芸術っぽくて好きだ。

 

音楽だと、ベートーヴェンの9番も同じような理由で好き。「にわか乙」って言われそうだけど、ドイツに滞在してベルリンフィルハーモニーホールでそれを演奏してきた俺は多分にわかとは少し違う(牽制マウント)。

 

俺がよく弾いている楽器(ベース、ピアノ、ドラム、etc…)全部好き。

単体でもいいけれど、楽器や歌は複数集めてもひとつのパッケージにできるから最高。プログラムと一緒だ。ロックバンドもオーケストラも好き。

 

楽器とは少し違うけど、初音ミクが好き。キャラクターとしてはたった数行しか設定が無いのに、数え切れないほどの言葉と旋律と想いを背負って健気に歌ってるから好き。小さな女の子というのもいい。俺も自作曲を公開してるけど、聴くだけよりも歌ってもらった方が魅力がわかる(牽制マウント)。

そういえば、VOCALOIDってのは文字通りパッケージだった。初期作品の歌詞にもよく出てくる単語。

 

スポーツなら格闘技が好き。「1対1で戦うだけ」ってのがコンパクトでいいし、それでいて奥が深い。0.5秒のコンビネーションの中に、ヒトの進化の歴史と個人の日々の鍛錬が詰まってる感じがゾクゾクする。

 

企業ならAlphabet社が好き。Googleの親会社ね。

企業というのは概念だからサイズは無いけど、あらゆる便利なサービスが詰まってるから好き。世界中から飛び抜けて優秀な人間が集まっているという点もグッとくる。

 

概念と言えば、日本語はなかなか良い言語だと思う。漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベット、アラビア数字を同じ文の中で使えて、表現が柔軟で、さらに縦書きにも対応してる。意味の圧縮率も凄い。「water」は「水」だし、「mountain」は「山」だ。そりゃTwitterの仕様も変わるよ。

ダブルミーニングとかの言葉遊びは大好物。

 

 

さて、この記事もそんな日本語で書いてるわけだけど、これはまだパッケージになっていない。

これにタイトルを付けて、URLが発行されて、それでようやく完成する。

だから、パッケージ化そのものとも言える「ネーミング」という行為がたまらなく好き。

 

このブログに関して言えば、どんな層に読んでもらいたいかによってタイトルでフィルタリングしている。どういう分け方をしてるのかは内緒だけど、たくさん記事を読んでる人はなんとなくわかると思う。

 

そしてこの記事のタイトルは、そうだな、ここはあえて……

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

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