キャラの威を借りオタに金棒

VTuber文化の成長ペースが半端ない。タケノコかって感じ。

半年前とかマジでキズナアイくらいしか目立ってなかったのに、この現状は何だ。テレビ業界進出とか専門の事務所設立とか次々と目新しい情報が入ってくるし、User Localの「バーチャルYouTuberランキング」の新着を見たって知らない顔だらけ。まさに雨後の筍。ほら、やっぱタケノコじゃん。

 

最近は「ホロライブ」とか「パペ文字」とか、スマホで簡単にモデルを動かせるアプリも登場して、しばらくこの勢いは止まりそうにない。どころか、どんどん加速していくと思われる。

 

VTuberというのは”なんでもあり感”が強くて、そこに惹かれる。

企業ぐるみで組織的にやっているキャラクターもいれば、個人のスキルの範囲でやっているキャラクターもいる。性別とか、世界観とか、何次元とか、そんなものは関係ない。

現実世界では肌の色がどうとか性差別がどうとかで延々と揉め続けてるけど、「お前ら全員VTuberやれば」と言いたくなってしまう。そんで仲良くコラボしろ。中の人入れ替われ。

 

これだけなんでもありだと、中にはげんげんとか鳩羽つぐみたいなストーリー性(?)のあるキャラクターもいたりして、創作の新しいジャンルとしても可能性を感じる。

ただ、個人的にはそういう方向性よりも、中の人の魅力を引き出すツールとしてのキャラクターの方に関心がある。

 

例えば月ノ美兎とかって、現実にいたらただの面白いオタクのおば……お姉さんだと思うんだけど、あの人格に「女子高生の委員長」っていうキャラクターが付くことによって、エンタメとしてカリッカリに仕上がっている。ブームの火付け役とも言えるのじゃロリおじさんもそうだけど、人間の生々しい部分が時折垣間見えるというのがいいスパイスになっていると感じる。

アニメなんかだとよく、「あのキャラクターには感情移入できない」みたいな現象が起こってしまうけれど、VTuberにはほとんどそれがない。まあ、猫宮ひなたみたいな”完璧なキャラクター”もいるにはいるけど、可愛いからいいよそれで。

 

VTuberが日本でこれだけ流行っているのには、おそらく日本のネットユーザーのある性質が関係している。

それは、「ネットコミュニティでは匿名をキープしつつ個人として評価されたい」というやつだ。

このジレンマとも言える性質をどうにかするのに、「キャラクターの力を借りる」という手法は昔から効果的だった。

しかし、オリジナルのキャラクターを作るというのは多くの人にとって難しい。だからこれまでは、2chのやる夫とか、ニコニコだとゆっくりや、場合によってはボカロ/ボイロ等の既存のキャラクターに自分の思考や人格を押し込めてきた。

 

VTuberの場合、現状は高いコスト(リソース)を掛けてオリジナルのモデルを作成している事例が多いと思われる。しかし、これは一時的なものだろう。

おそらくこの先数年もすれば、ゲームのキャラエディットくらいの手軽さでオリジナルの3Dモデルを作れるようになる。そして、声質変換の技術がこのまま進歩していけば、ちょっとパラメータを弄るだけで男女関係なく自分の好きな声を作れるようになる。

 

その時が来てしまえば、きっと世界中を巻き込むような真の社会現象になるだろう。

それがどんな世界なのか想像もつかないけれど、ひとつ言えることは、死ぬほど楽しみだ。

この記事をシェア↓