「バーチャルキャスト」に未来を感じたけど現在だった

ドワンゴが発表した新サービス「Virtual Cast(バーチャルキャスト)」が凄い。

 

とりあえずデモ動画。

 

なんとこちら、既にサービスを開始していて、「ニコ生、YouTubeライブ、ツイキャス、Twitch、OPENREC」で視聴・配信ができる。

バーチャルキャストを使った配信は専用サイトに並ぶようになっていて、横断的に放送を探すことも可能。

 

実際の配信画面はこんな感じ。

共同開発のインフィニットループさんの動画。

 

配信をするためにはHTC VIVE & 推奨スペックのWindows PCが必要。とのことで、俺はまだ試せてないんだけど、視聴者側もコメントやカードをVR空間上に振らせたりして一応参加できるので、見てるだけでもまあ楽しい。

 

ドワンゴについては、「ニコニコ(く)はどうなったんだよ」とか色々と言いたいことはあるんだけど、とりあえずニコキャスの復活をやめて(?)、VR特化型の配信サービスとして世に出したのは素晴らしい判断だったと思う。ナイスピボット。

 

そして、「ニコ生に拘らなかった」というのが大きい。ニコ生の配信ができる人間なんて世界に200万人しかいない希少種だけど、YouTubeやTwitchに対応したことによって世界規模でサービス展開できる。自分が普段使っているサービス内で、「とりあえず10万円出せば配信できる」というのは、ある意味手軽だ。

 

サービスの機能としては、「他のユーザーの空間に凸できる」というのがかなり魅力的。ツイキャスなんかにも公式のコラボ機能はあるけれど、「同じ空間に行ける」というのはVRならではだし、カメラやホワイトボード等のアイテムで独自の遊びができるのも面白い。課金要素を入れるとしたらこの辺りだろうか。

 

あと、これはあまり注目されてないと思うんだけど、世界中でこれだけVRVR騒がれてる中、ひっそりと「Virtual Cast」の商標を出願していたというのが偉い。ドワンゴはやればできる子だった。知らなかった。ごめん。

これが商標に関する情報。ちゃんとしてる。偉い。

 

あれ、日付確認したら川上さんが退任した後じゃねーか。

これは誰が舵切ったんだろうね……

 

 

ということで、なんだか久しぶりに日本企業の意地のようなものを見た気がする。

最近は「IT後進国」とか言ってちょっと嘆いていたけど、こういう分野ではちゃんとメンツを保っていて、やっぱり情熱って大事ですね。

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

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