中国向け2次元アイドル企画「リブドル!」(战斗吧歌姬!)のバーチャル革命にビビる

今期のアニメ、何か見てる?それともVtuberに夢中で追えていない?

もし、まだ少しでも時間に空きがあるのなら、俺が最近気になっている中国向けの3DCGアニメを紹介したい。制作は日本でアニメ作品などを手がけているHappy Elements Asia Pacific社で、タイトルは「战斗吧歌姬!」

公式のPRによると、「じゃん どう ばあ ぐう じい」という発音になるらしいんだけど……うん、読めない。意味としては、战斗(じゃんどう)が「戦闘」、吧(ばあ)は命令文で使う助詞。歌姬(ぐうじい)はそのまま歌姫だから、「戦え歌姫!」となる。

ただ、公式のTwitterを見ると、#リブドル(revdol) というハッシュタグを推奨しているらしいので、この記事ではそう呼ぶことにする。ちなみに日本語タイトルは未定。

■2019/2/9追記

日本語の正式タイトルは「ReVdol! -VIRTUAL IDOLS NEXT TO YOU-」に決定した。

 

リブドルの魅力を伝えるにあたって、まずはオリジナル曲のMVを見てもらいたい。本当に凄いので。

「Pre-STAR」

 

さて、冒頭で「3DCGアニメ」と紹介したけれど、リブドルはただのアニメではない。

公式のコピーをそのまま借りるが、これは「リアルタイム育成型バーチャルアイドル企画」である。一体どういうことか、とりあえずこのPVを見てもらえればざっくり伝わると思う。

 

動画を見られない人向けに説明すると、アニメに登場する5人のアイドル候補生を、視聴者(俺たち)がリアルタイムで応援して、その中から3人のアイドルを選出するという企画。

何故そんな残酷なことをするのかというと、それはアニメのストーリーと連動していて、世界を襲う災害「ナイトメアドーム」から人々を救うための「スワン」を決めるためのシステムだから(という設定)。

 

この応援の仕組みがよくできていて、まずひとつは、Vtuberのように動画配信サイトを使ったコミュニケーションが可能になっている。

 

配信画面のキャプチャ。ニコニコ動画のようなコメントシステムが使われている。

 

これが配信サイトのキャプチャ。

毎週火曜に配信しているこのDOUYU.COMでは、ニコニコのようなコメントの他にアイテムなどを投げることもできる。また、毎週金曜にはbilibiliで配信活動を行うなど、複数のプラットフォームを使い分けている。

■追記

現在は火曜日の定期配信は行っていない。

 

そして、もうひとつ面白いのがリブドル専用のアプリがあるというところ。

WeChatという、日本でいうとLINEのようなアプリ(プラットフォーム)上で動作する仕組みになっていて、そこからキャラクターたちをサポートすることができる。中でも面白いのが二次創作と連動している点で、応援したいキャラクターの二次創作作品をアプリから投稿すると、その作品の人気に応じてキャラクターにポイントが入るようになっている。ログインボーナスのようなポイントが5点なのに対し、二次創作で入るポイントは最大600点となっているから、1作品の投稿でもかなり貢献できる。

そして専用アプリでは、キャラクターの人気ランキングを期間ごとに見ることができる。

下の2人が落とされることが最初から決まっているので、これがファンの応援意欲を徹底的に煽る。更には応援者の貢献ランキングまであるので、これはもうあれだ、戦争ですよ。

 

もろにポイントが表示されるランキング機能。えげつない。

 

最後に、アニメ本編について触れておく。

この記事を書いている現在までに8本の短い動画がアップされているが、日本のアイドルものでよくあるような「ツボ」をしっかりと抑えていて、素直に面白いと感じた。

そして、歌と踊りに関しては本当にクオリティが高い。中でも日本人メンバーの神宮司玉藻が劇中で歌う「通りゃんせ」のアレンジには驚かされた。これはシーズン1の第2話で聴くことができるので、是非ストーリーを追いながらチェックしてほしい。それから、シリアスなストーリーとは裏腹に、カップリング厨があーだこーだ言いたくなるような演出が盛りだくさんなので、そのあたりも注目ポイント。

 

本編はシーズン0から始まって、いまシーズン1の途中までアップされている状態なので、公式YouTubeチャンネルをフォローすればいまからでも余裕で追いつける。

日本向けのVtuberとは一味違った緊張感を味わいたい人は、是非シーズン0の第1話からどうぞ。日本語字幕もあるよ。

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

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