「VRoadCaster」は本当の意味で”現実に縛られない”放送局

いやー、素晴らしい企画だったね「バーチャルYouTuber人狼 」

桜樹みりあ、シロ、ときのそら、猫宮ひなた、のじゃロリおじさん、富士葵、ミライアカリの7人が集まって「人狼」をやるという内容のニコ生番組だったんだけど、みんな見た?見てないの?なんで?

 

興味ない人にはあまりピンとこないかもしれないけど、この面子ってほとんどアベンジャーズみたいなもので、まだVtuberが流行りだして半年くらいなのに「感慨深い」みたいなコメントで溢れるほどには特別な光景だったんですよ。

放送にはこの記事で紹介した「バーチャルキャスト」を使っていて、まさに技術の集大成というか、いま日本で一番尖っている部分が見られたと思う。

 

……とか言っておいて、実はまだ前半しか見れてないんだけどね。

裏番組の方が気になって、途中からそっちを見ていたから。

 

 

というわけで、運悪くあんな怪物番組と同時に始まってしまった「VRoadCaster」というチャンネルを紹介したい。

Vtuber人狼がアベンジャーズなら、こっちはジャスティス・リーグですよ。

 

内容については、公式のコピーを引用する。

VRの世界から発信していくスーパークールな放送局

 

よくわからない?

こんな感じの番組が見られます。※VRoadCaster公式チャンネルより

そのバーチャル空間のスタジオには、世にも奇妙なキャラクターたちが並んでいる。

 

ごめん、訂正させて。

どう見てもこっちのほうが尖ってる。

あと、ジャスティス・リーグじゃなくてスーサイド・スクワッドの方だったわ。

 

VRoadCasterは、Steamで配布されている「VRChat」内に制作した放送スタジオを使っていて、上の画像は「V-TV」という番組の初回(試験)放送の様子。

 

人物について説明すると、右側の二人が司会進行のカイトユニ。いわゆる”技術系Vtuber”として個人で活動している彼らが中心になっているらしい。ちなみに、ナレーションを”めいどVtuber”の新川良が、音楽と撮影などを”作曲系Vtuber”のミディが、ステージ作成などをゲームクリエイターのSig氏が担当している。

左側の3人は今回のゲストで、中央にいる完全に実写のおっさんがメディアアーティストの坪倉輝明氏。この「リアルアバター」や、「バーチャルオフィス」なんかで有名なお方。その左隣が”両声類男の娘Vtuber”のユウ、一番左端が”魔王系Vtuber”のあっくん大魔王

 

V-TV初回の放送内容は、ニコニコ超会議2018、Oculus Go、映画「レディ・プレイヤー1」、といったVRコンテンツに関するニュースが中心で、まさにVRのVRによるVRのための番組だった。

後半のコントコーナーでは、バラエティ番組でよくある落下装置を再現して人を落としまくったり、バーチャルであること上手く活かした内容になっていた。ちなみにあの穴の深さは20mあるらしい。

 

これの何が凄いかって、もしリアルなら半端ない額の資本&人員が必要になるような規模のものを、”個人の力”で作っちゃったってところ。

見てる側からしたら、「放送スタジオがどこにあるか」なんてのはどうでもいい話で、それがバーチャル空間だとしても何か体験が損なわれるということは無い。むしろ、現実では到底できないようなことが可能な分、リアル放送局よりも表現の幅が広いと言える。

 

そして、VRoadCasterの信念として「クリエイターを第一に」というのを掲げている。これは現役のVtuberが作っている番組としてスーパークールだと思うし、業界自体の成長のためにも重要なことだから、企業勢とはまた違った形でクリエイターをプッシュできるような企画を期待している。

 

ということで、そんなVRoadCasterは毎週日曜日の夜に配信するらしいから、この記事を最後まで読んでいるような人は要チェック。

VRoadCaster公式チャンネル

 

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

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