ドラマ化もすることだし「左ききのエレン」を休日にイッキ読みしよう

今日は天皇陛下の即位礼正殿の儀で国民の祝日。

はぁ〜疲れた。(皇室関係者匂わせ)

 

儀式も無事終わったことだし、唐突だけど漫画の紹介をしようと思う。

キミは「左ききのエレン」を知っているか?

 

これがタイトルバナー。非常にシンプルで少しちゃっちく見えてしまうかもしれない。

 

これはcakesというウェブメディアで連載していた漫画で、「フェイスブックポリス」や「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」で一躍有名になったかっぴー氏の初の長編ストーリー作品。ちなみに2017年9月に一旦最終回を迎えた後、続編の「左ききのエレンHYPE」が始まっていて、こちらは現在も連載中。あと、少年ジャンプ+でもリメイク版が同時に連載していて、こっちはnifuni氏が作画を担当している。ややこしいね。

まあとにかく、「かっぴー版とnifuni版の2種類ある」ってのをわかって貰えればOK。基本的には後発のnifuni版のほうが絵柄が綺麗なのと、微妙に原作から再構成しているらしい。ただ、そっちは俺は読んでいないのであしからず。

 

ざっくり本作のストーリーを説明すると、”広告業界を中心に巻き起こるクリエイターたちによる群像劇”となっていて、「バクマン。」とか「SHIROBAKO」とかが好きな人は絶対に刺さると思う。現実世界の人物がそのまま登場したり、実在する企業の話が出てきたりとかなりリアルに業界のことを描いてる感じで、ちょっと生々しい話が多いんだけれど、その中で上手く少年漫画的な展開が転がっていくのが面白い。

ただ、時系列は行ったり来たりするし、舞台はゴロゴロ変わるし、登場人物は多いしと、やや話が複雑なので、あまり間を置かずにイッキ読みするのがおすすめ。cakesのかっぴー版なら初回登録の無料期間中に追いつけると思う。それで面白かったら少年ジャンプ+のnifuni版を単行本で買っちゃってもいい。(どちらも最初の数話だけなら完全無料で読める)

あるいは、ちょうど今夜から始まるテレビドラマ版から入ってもいいかもしれないけれど、「俺は原作から知ってたから〜」ってマウント取れるのはこのタイミングだけなので、やっぱり漫画で読んだほうがいいと思う。ドラマ版が面白い保証はないし。

 

 

さて、ここからは俺の個人的な感想になるんだけれど、主人公的ポジションの朝倉光一にとにかく感情移入してしまう。彼は美大出身の広告クリエイターなんだけれど、天才的な能力があるわけではない。ガッツがあって、要領がよくて、コミュニケーションも円滑な、至って普通の凡人。彼は周りにいる天才的な人たちから「下手くそ」とか、「可哀想」とか、まあ色々と言われるんだけれど、そのどれもが読んでいる俺にも効いてしまう。だって(大抵の人がそうであるように)俺も”天才になれなかった人”だから。

朝倉たちと違って俺がいたのは音大だったんだけれど、エレンみたいな天才って凄く近くにいたし、どうして自分がそうなれなかったのかなって病んだりもした。結局音大は中退しちゃったんだけれど、その後の人生もあまり上手くいっていない。

ただ、この漫画に救われたようなところもあって、それは「天才を支える側の人生もアリ」という考え方を示してくれたところ。ある登場人物が、天才のエレンに人生を捧げて、そこからサポート役として活躍するようになるんだけれど、そういうの凄くいいなと。

 

あとは純粋に漫画としてめちゃくちゃ熱くてエモいので、読んだ後にはクリエイティブな意欲が湧いてくる。だから、プロアマ問わず創作活動をしている人は絶対に読んだほうがいい。きっと、自分の活動にブーストがかかると思う。

 

というわけで、漫画「左ききのエレン」、おすすめです。読むならイマ!

 

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

𝕏アカウント

プロフィール

この記事をシェアして応援する↓