最後で最初の

ちょっと泣いた。

YouTubeでかなり頻繁に見返す1本の動画があるんだけど、それが消えていた。

まぁ動画が消えるのなんてよくあることだし(俺も結構消す)、「残念だな」くらいにしか思わなかった。一視聴者がとやかく言う権利なんて無いし、むしろ「いままで楽しませてくれてありがとう」という心情だった。でも、その投稿者のチャンネルを見ると全ての動画が消えているのがわかった。Twitterも同時に消えていた。

 

激しく後悔した。

自分はその人にコメントもリプライも送ったことがなかった。動画をSNSで宣伝することも、友人に教えることもなく、もちろん金銭も支払っていなかった。そして、その機会は永久に失われてしまった。

 

メールを書いた。

公式サイトがまだ残っていて、コンタクトフォームから送ることができた。この年まで生きてきて、生まれて初めてのファンレターメール。滅茶苦茶恥ずかしいが、それを送らないで過ごすほうが人として恥ずかしい気がして、もう届かないかもしれない感謝の言葉を紡いだ。

 

ネット上の人格は指ひとつで簡単に自殺できる。そんなこと当然知っているし、自分のこの人格だって何番目かわからない。それでも、突然だったこともあって、これほど動揺した。その人の代わりなんていないんだけど、これからはもう少しだけ積極的にメッセージを送ることにしようと思う。

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

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