俺自身がインターネットになることだ

俺が人間コンテンツになってから3週間が経った。

と、いきなり書いてもわけがわからないと思うので、順を追って説明していく。

 

2020年2月6日、俺は自分のためのDiscord鯖を開設した。

Discordというのはそれほど馴染みのあるツールでもなくて、最初は単に”短編小説のあとがきを置くための場所”として作ったような気がする。本来なら有料のやつを無料で公開しているので、その代わりに応援してくれよな!……という意味を込めて、「塗田一帆を見守って」というサーバー名で運営を開始した。

しかし、ただあとがき記事へのリンクが置いてあるだけというのも寂しいので、「豊洲」という名前の雑談チャンネルと、「塗田の独り言」という名前の俺が適当に呟くだけのチャンネルを設置した。俺はその独り言チャンネルをTwitterの裏垢のように使い始める。閉じたインターネット、すげー居心地がいい。なんだろう、田舎のばあちゃん家のこたつの中みたいな。絶対に外敵が現れないという安心感。

Twitterのフォロワー数のことを向けられている銃口の数と例えることがよくあるけれど、このDiscord鯖のメンバー数というのは、周りをうろついている猫の数みたいな。別に守っちゃくれないだろうけれど、なんとなく近くにいて、たまに触れ合うだけの関係。

 

ただ、そこに不満もあった。

割とマジで何もしてくれない。

そりゃそうだよ、その辺にいた猫だもん。

そこで、彼らには猫をやめてもらうことにした。具体的に言うと、滅茶苦茶ダイレクトに、「俺のファンになってくれよ」と頼んだ。その時のやり取りがこれ。

 

塗田一帆 2020/03/08 @everyone ・鯖の名前を「塗田一帆を推してくれ!」に変更してもいいですか?特にルールは変わりません。 ・今やってること以外で何かやってほしいことありますか? 幅広く意見募集 塗田一帆 2020/03/08 10人からOK出たので変更しますね。 それにともなって、「推す」の定義を明文化します。 また、豊洲の機能を拡張し、(雑談・感想・質問)とします。 その他に要望があれば #匿名メッセージ までお気軽にどうぞ。 塗田一帆 2020/03/08 @everyone 鯖の名称を変更し、改めてここを「ファンコミュニティ」と定義しました。また、俺からの要望をまとめたので、 #【必読】この鯖は何? の確認をお願いします。 もし、ちょっと合わないなとか、思っていたのと違うなという人がいたら、残念ですが、無言で退出しても大丈夫です。去る者追わず。

 

なんか法律の解釈を変える政治家みたいなムーブだけれど、こうして鯖のメンバーには猫をやめてもらい、新たに「ファン」と定義されたそれになってもらった。そうだな……どちらかというと犬?

こういう立場になってみて、その時に初めて、自分という人間がコンテンツになったという感覚があった。

 

実を言うと、俺はそれになるのをずっと避けてきた。

だって、怖いじゃん。赤の他人に観られるの。

でも、こうやって実際になってみると、別に大した問題は発生していない。むしろ、以前よりも積極的に自分をさらけ出すようになって、精神的にも数字的にも満足度は高まっていると感じる。

 

例えば、3月10日に書いた自分の恐怖症をカミングアウトする記事「健屋花那が怖くて仕方なかった俺が最終的にBL音声作品と対決するまでの治療過程」は、このブログ内で歴代2位の閲覧数になったし、その3日後に書いた「もう時効ってことで軽く昔話でも〜KUNさん登録者100万人によせて〜」は、このブログ内で歴代4位の閲覧数になった。ここまではっきりと数字が出てしまうと、もう認めざるを得ない。人間コンテンツはコスパがいい。

 

人間コンテンツの面白さとは何だろう。

俺は、それをよく知っている。「Vtuber」というくっそ狭い界隈で、ずっと観てきたから。

人間コンテンツは、「ちょっと変な人間の観察」と言い換えることができる。

 

2ちゃんねるの時代から、それは存在していた。

雑談系の板だとあまり無いが、パートスレにそれは発生する。

 

俺は中学生くらいの頃に、「パー速」の同性愛者の日記のようなスレをよく眺めていた。

いま、「パー速」って検索しようとしたら、サジェストに「百合」って出てきて驚いた。あれ、やっぱりお前らみんな見てたんだな。面白かったもんな。ちょっとエロくてさ。

あ、これ読んでたかもしれない「クラスの完璧すぎる女の子の弱点を暴きたい」

これ反応した奴いたら俺のDiscord鯖入ってくれよ。

 

……流石に脱線し過ぎたので話を戻すと、要するにインターネットでは昔からそういうコンテンツに一定の需要があった。「電車男」とかまさにそれで、最早それはインターネットの面白さの本質と呼べるかもしれない。

そして、いまの俺は知っている。人間コンテンツは登場人物が増えると面白さが増す。

Vtuberの世界観ってまさにそれで、ライバー系なんか特にそう。ちょっと変な人間 × ちょっと変な人間の生み出す化学反応というのが、近年のネット文化のメインストリームと言える。

 

例えば、さっき挙げた健屋花那さんの記事の何がウケたのかと言うと、「嘔吐恐怖症 vs 嘔吐フェチ」という、日常生活じゃあまず見かけないバトルものだったこと。

一方で、KUNさんの方は何だったのかというと、あれは「脇役が語る主人公との意外な過去」みたいなエピソードだったと思う。

要するに全てはストーリーで、俺は登場人物のひとり。時には主役として戦い、時には脇役としてサポートに回る。それを観察するのが「塗田一帆」というコンテンツ。

 

ちなみに、俺がブログの本文に「塗田一帆」と書き込んだのはKUNさんの記事が初めてだった。

あれは一種の覚悟の表明で、いまは推してくれている人たちがいるから、もう堂々と人間コンテンツやろうと思って。

 

ということで、俺のストーリーはまだ始まったばかりで、現在進行系で展開中なので、「その一番近い観客、あるいは登場人物になってやってもいいぜ」って人は是非俺のDiscord鯖に入ってほしい。

メインコンテンツはインターネットの考察と攻略。主にテキスト周りだけれど、動画もライブ配信もあるよ!
参加条件はTwitterのフォローなので、先にそっちをよろしく。

 

Twitter→塗田一帆@nulltypo

Discord招待リンク→「塗田一帆を推してくれ!」

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