YouTubeがシタイコト

YouTubeの収益化に関する規約が変更される。

今後収益化する為の条件は以下の2つ。

・登録者1000人以上

・過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上

 

俺のチャンネルの場合、登録者数はクリアしているが再生時間が足りておらず、無事に収益化終了となる。(YouTuberを諦めた話はこちらへどうぞ)

まあ元々「お菓子買えるかな」くらいしか貰っていないので俺にはあまり関係ない。

 

今回の規約変更で、YouTubeがどんなサービスを作っていきたいのかがはっきりしたように思える。

注目すべきは「過去12ヶ月の総再生時間」という条件。

 

まず、「過去12ヶ月」について。

これにより、普段から活発に動画を配信しているチャンネルだけが残る形となる。

俺のチャンネルの場合、全期間だと条件をクリアしているが、過去12ヶ月だと5本しか動画を上げていないので話にならない。そういった「気が向いたら」スタイルのチャンネルは収益化ができなくなる。大丈夫か全国の瀬戸弘司。

 

そして、「総再生時間」について。

再生ではなく再生時間である。これが何を意味するか。

端的に言うと、「ライブ配信中心の投稿者」が有利である。YouTubeライブにはニコ生のような「枠」という概念が無いに等しいので、一度の配信で数時間なんてことがざらにある。

 

どうしてそんな制限を作るのか。

ひとつは、迷惑な動画を排除するためだろう。

タイトル詐欺サムネ詐欺で視聴者を釣っても再生時間を伸ばすことはできない。そして、即席の捨て垢で投稿された動画の収益化ができなくなる。これにより、正当に評価されるべきチャンネルだけが残る。

違法アップロードは無くならないかもしれないが、俺の大嫌いな「文字を流すだけ」の動画は消えてくれるだろう。

 

そしてもうひとつ、上でも書いた「ライブ配信」について。

YouTubeライブの投げ銭「スーパーチャット」は、物凄く儲かる。YouTubeが。

現在の規約だと、スーパーチャットで支払った金額の3割はYouTubeが持っていくことになっている。つまり、誰かさんが1万円入れれば3000円はYouTubeの懐に入る。

 

さて、ここからが本題。

上記の2つから伝わってくるのは、「お前らは気分良く長時間滞在して金を落とせ」というメッセージだが、そんなことはずっと前から進めている。おすすめ動画を出しまくったりするのがそれだ。

しかし今回の発表からは、それ以上に重要なある狙いが推測できる。

 

YouTubeは広告業から卒業しようとしている。

 

広告主というのはYouTubeの客ではあるが、少し厄介な存在だ。何故なら、企業イメージだとかを常に気にしていて、「不健全な動画には広告を出したくない」等とクレームをつけてくるからである。お前のことだよローガン・ポール。

もし広告主たちが一斉に、「YouTubeに広告出すの止めようぜ」と言い出したら、即効でサービスは成り立たなくなる。そういったリスクはなるべく回避したい。

そこでスーパーチャット。

これは視聴者がダイレクトアタックするシステムなので、広告主を挟む必要がない。それによって、YouTubeはリスクを回避しつつ効率よく稼ぐことができる。

 

実はこういった動きは以前からあった。日本ではまだ本格始動はしていないが、「YouTube Red」「スポンサー」がそれだ。

今後はこういった課金システムが更に発展していくと思われる。

 

広告システムによって、コンテンツに金を払う文化は死んでいくのかと思っていたが、こういう形で復活するのかもしれない。

自宅でだらだら喋っている動画を「コンテンツ」と呼ぶのはまだ少し違和感があるけれど。

 

この記事の続きはこちら(Google考察シリーズ)

YouTubeは動画投稿サイトでは終わらない

塗田一帆(ぬるたいっぽ)

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